夢の或る夢のお話

その昔真面目に考えた事があった、光とは波長の違う光線だと云うのなら、指向性を持たせたレーザー光線の波長を意図的に変えてやれる技術があれば、空間に像を結べるのでないか?と。
一体どういう風に脳味噌を使ったらこういう結論になるのか甚だ不思議である。
しかし、ディスプレイを使わずに鮮明かつ目に優しい映像投影技術が欲しいとの思いは、デザインのしかもVJ関係の人なら結構理解してくれるのでは無いだろうか?
数年前、ある雑誌で噴水に投影させる事の出来るスクリーンを見た、画像はおぼろげながらここまで出来るのかと痛く感動したモノである。
映像技術の進化は人類の技術の進化の道程である。
見も蓋も無く云えば助平心がここまで映像技術を発達させたのである、裸婦画では満足出来なくなり、ヌード写真では満足出来なくなり、白黒ポルノでは満足出来なくなり、ブラウン管の解像度では満足出来なくなった訳である。
この飽くなき性への執着は、其の内空間に投影出来触れる立体画像技術も作り出してしまうかもしれない。