名古屋

いやしかしこの季節はああいう街は実に暑い、そして肌がジットリとする。
風に爽やかさが感じられない。
なんというか名古屋と云う街が人の意思を飲み込んで自分を巻き込みながら誰も彼も包み込んでしまうような風だ。
端的に云えば湿度が高い、人が密集している所為もあるだろうが大半は町並みの所為だろう、複雑且つすげぇ面倒な程に入り組んだ路地と半端に高く密集しているビル。
この街は風通しというものを欠片も考慮していない、何故なら名古屋の本質は地下街だからだ。
地下街は店が数十数百と並び毎日が祭りのような光景だ。
そして空調が効いている、ビルの中も効いている、効いてないのは外だけだ当たり前だが。
そんな名古屋の街なのだが、何か何でも良いのでブラブラと散策して気に入ったモノを買うには適している、しかし特定の目的の品を買うのにコレ程駄目な街はちょっと無い。
先ず、表に看板が出ていない地下だから。
位置が分かり難い、何であんな都市計画でやっていけんだろう。
大手デパートは多いものの品揃えが実に似たり寄ったり、日本人にはセレブなんていねーよタコ。
つまり、ビジネスモデルとして見れば立派な都会であるのだろうが生活空間としては下の下も良い所である、勿論中心部に限る、地方は知らないから。
何ていうのか、名古屋の議員が逮捕されたのも無理からん事だなと思った。